山口県岩国市錦町宇佐
Road Map :中国道を吉和ICで下りて、R186を西進して。R434から寂地峡への林道に入る。
Route Map:キャンプ場駐車場から5竜の滝を巡る。30分もあれば竜頭の滝までを往復出来る。
『日本の滝百選』 往復30分もあれば5つの滝を見ることが出来る。
ウィキペディアから
西中国山地国定公園の三大渓谷の一つとされる。標高300m、錦川支流の宇佐川にあり、犬戻峡と竜ヶ岳峡の二つに分かれている。犬戻峡は犬戻十八滝が名所で、幾つもの滝が連続する。
特に五竜の滝は環境省の日本の滝百選にも選ばれている名瀑。対して竜ヶ岳峡は七ヶ所の滝を中心として、奇岩、岩屋が連続する。寂地山の頂から清冽な水が流れており、1985年(昭和60年)寂地川として名水百選に選ばれている。
湧水が豊富で水質が良いことから飲料水やワサビ栽培に利用されている。
寂地峡・五竜の滝
竜の名前が付いた五つの滝に特別迫力のある滝があった訳ではないが、五つの滝が連続しており、一つの大きな滝としてみると充分に日本の滝百選に入ると思う。
今日はゆっくり歩きと余分な歩きを含めて1時間近く掛かったが、滝見だけなら30分もあれば往復出来ると思う。 天気の良い日にもう一度来てみたい滝とはなった。
〔075〕寂地峡・五竜の滝
寂地峡・五竜の滝(下流から)
・龍尾の滝:上段15m+下段5mの段瀑。
・登龍の滝:落差8m。
・白龍の滝:落差10m。
・龍門の滝:落差18m。
・龍頭の滝:落差14m。
とうりゅうのたき
登龍の滝
寂地キャンプ場にあった観光地図を見てみると”五竜の滝”は寂地峡に一列に並んでいる様だ。
矢印に従ってキャンプ場の中に入って行く。
指定の駐車場を通り過ぎて遊歩道に近い所まで行ってみると
トイレの前に駐車スペースがあったので、ここに車を停める。
土曜日ではあるが観光客は誰も来ていない。
気温は3℃と寒い。 9時25分に滝見散策を始める。
遊歩道に入る前から落差5m+落差15mの ”竜尾の滝”が見えて来た。
この沢(寂地峡)に沿って遊歩道が延びていく。
昨日降った雨の影響か水量はたっぷりの感じがした。
薄曇りでお陽さんの光は射していないが沢水の透明度は高かった。
”竜尾の滝”の滝口を見る。
滝見の遊歩道は良く整備されており、寂地峡を縫う様に登って行く。
大きな滝壷を持つ落差8mの ”登竜の滝”が出て来る。
この大きな滝壺には ”大乗淵”の名が付いている。
”登竜の滝”自体よりも水の綺麗な ”大乗淵”に目が行ってしまう。
滝口側から見た”登竜の滝”と”大乗淵”の大きな滝壷。
落差10mの ”白竜の滝”これの滝壷も独特で左岸側が
大きく掘れ込まれ独特な淵になっていた。
”白竜の滝”自体は素直な直瀑であった。
滝口側から ”白竜の滝”を見る。ここも滝壷が綺麗だ。
この遊歩道のお蔭で安全に簡単に滝見をすることが出来た。
寂地峡は滝と峡谷だけでは無く、周囲にも見上げる岩峰が立ち並ぶ。
これではGPSの電波を絶対に正確に拾ってはくれない。
沢水が大岩の下に吸い込まれている。 大岩の上には手摺りが付いて
いるが、岩の周囲が苔生しておりボルダーでは登れないものと思う。
とても登れない所にも遊歩道が設けられており、スカートのおばちゃんで
も簡単に散策出来る様になっていた。 観光化への力の入れようがよく判る。
五竜の滝の中では最大落差18mを誇る”竜門の滝”の滝壷。
実際には滝壷から続く沢であり、本当の滝壷はここから見えていない。
奥に見える直瀑が ”竜門の滝”であるが、無理をしてまでは
見には行かいことにした。
寂地峡の値打ちを発揮している峡谷。絵になる景観であった。
五竜の滝ではメインとなるのであろう落差14mの ”竜頭の滝”の滝壷。
正面から見た ”竜頭の滝”は直瀑であり面白みが少ない。
上部にはもう一段、小さな滝が見えている。
遊歩道を少し登り上から見下ろした ”竜頭の滝”
五竜の滝は終っているのにそれに気付かずに更に遊歩道を登って行く。 階段で整備されているが、遊歩道が無ければ絶対に登れない急登であった。
急登を登り切ると左右が手掘りのトンネルとなっていた。 ヘッデンは持って来ているが、ザックから出すのが邪魔臭いので真っ暗なトンネルを頭を打たない様に屈んで通り抜ける。
写真はストロボで撮っているが実際は真っ暗で足元も天井もまったく見えなかった。
トンネルを抜けると沢は女性的になり、見るべき物はなくなった。
この辺りからは寂地山への登山道となっている様であった。
Cコースとなる周回コースがあるのだが落石通行止めとなっていた。
今日は登って来たコースを引返して、もう一度滝見をする予定なので
鼻から周回コースを歩くつもりはなかった。
登山道を進んで見るが、見るべき物が何もないので、
この橋で引返すことにした。
引返し地点の橋から見た沢。これ以上進んでも何も見所は無い様だ。
手掘りトンネルに戻り、再度、頭を打たない様に通り抜ける。
遊歩道としては危険ポイ、下り道の最初の部分。
滝見としてはここまで来なくて良かったんだ。
再度、滝見をしなが駐車場に戻る。沢水の綺麗さには感動もんだった。
今日は観光客には一度も会わずに終了する。
今回の滝見遠征